大阪マラソンのお仕事きっかけで、陸上素人の自分が、ランニングにのめり込んだブログ

年間50レース位走る市民ランナー。仕事は電通でプロモーションプランナー。 (大阪マラソンは立ち上げから企画運営やっていました) 陸上は6年目でMarathon2:59:37 #SixStarFinisher #サブ3 #西川RAC #GRlab #北五葉NACコーチ #jaaf公認ジュニアコーチ

【完走記】美ヶ原トレイル80K

金曜日はお休みを頂き、長野へ。

 

松本で車を手配していたので、昔の記憶を頼りに、まずはからあげセンターで腹ごしらえ。

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これは「信州セット」。あまりの量に、翌朝までお腹が変な感じでした。「レース前日に、からあげは食べすぎるな!」反省です。

 

会場に着いて、まずはブリーフィング。サクッとした説明なので、あまりイメージも湧かず、漠然と80Kの距離をイメージしておりました。

 

当日の朝は3時にチェックアウトをして、スタート地点の「ブランシュたかやま」へ。

 

朝早くから、ギラギラしたランナーが大集合。f:id:kuroibozu:20160703121505j:image

 

一緒に行ったビジネスパートナーさんと完走を誓って握手。気持ちを高めながらも、意外に落ち着いていて、冷静にスタート出来ました。

 

コースはまずスキー場を登ります。

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スタート直後もあって、そこそこ走れて頂上に到着。写真はブレブレですね・・・

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夜明け直後、美しい尾根を行きます。

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これは野沢温泉の時も感じたのですが、少し空気が薄いので、身体がモヤモヤします。

 

途中から頭痛信号もあり、前半は体調がよくありませんでした。

 

A2までは山中を登ったり下ったり。全体的に登り基調なので、既にかなりの体力を使ってしまっています。

 

A2後の茶臼山も中々の強敵。さらなるダメージを頂きました。

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登頂後は尾根を行くのですが、冷たい強風が吹きつけます。

 

体感的には風速20m位。こんな気候は想定していませんでしたが、結果的にドライレイヤーを来ていた事が吉に。着ていなかったら低体温になっていたかもしれません。

 

レースは歩行区間を通り中盤へ。和田宿に向けて1000m以上の大滑降です。

 

かなり深い藪で崖に向けて転んだり、かなりテクニカルな下りでした。

 

既に相当足を使ってしまいましたが、何とか和田宿に到着です。

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まだレースも半分。体調もイマイチで、心が折れそうでしたが、このエイドのお蕎麦にパワーを頂きました。

 

iPodも装着し、ここからの登りに備えます。

 

音楽に力を貰い、街中を進みますが、水沢峠の激坂登りで一気に心が折れました。

 

フラフラになって登り切るも、下りも急で走れません。そんな中、下りが上手いランナーはひょいひょいと下っていきます。どうしたらああやって走れるのでしょう・・・

 

そして、ここらからまた1000m以上長門牧場に向けてダラダラと林道を登ります。

 

最初は走っていたのですが、体調が上がってこないので、早歩きに切り替えます。

 

キロ10分を切れるようにガーミンを見ながら、音楽の力を頼りに黙々と2時間早歩き。

 

途中、50キロを通過したのですが、7時間40分程度でしたので、比叡山に比べても良いタイム。

 

「あれ?実は調子いいのか?」とコースも全く違うのに勝手に錯覚。アホで助かりました。

 

ここで気持ちが切り替わり、牧場に入った頃には売り切れてた足が何故か復活しました。

 

この辺で、これまでも抜きつ抜かれつしていたランナーさんと少し会話を。UTMFも完走されているそうで明らかにレベルが高そう。

 

このUTさん(仮称)にレースの最後まで助けて頂くとは、この時は思っていませんでした。

 

コースは、牧場をグルッと遠回りさせる主催者さんが「ニヤニヤ」微笑んでくれているようなコース。

 

目の前にエイドが見えてるんですけどね。どんどん離れて行くんです。ドSです。

 

A5ではうわさのヨーグルトを頂き、後半戦に備えます。大変美味しゅうございました。

 

次のA6までは、思ったより走れるコースで「あれ?まだ元気なのか?」と錯覚するほど。

 

途中私設エイドで三ツ矢サイダーを頂き、更に復活。そしてここから最後の爆走が始まりました。

 

時計をみると、しっかり最後まで走れたら12時間台が狙えそうな状況。

 

A6の滞在時間も最低限に留めて、前に進みます。

 

そんな時に、先程のUTさんが前に。つい、「一緒に12時間台狙いませんか?」と声かけをしてしまいました。

 

嬉しくも、こんな初対面の坊主に同調して頂けて、ここから2人旅が始まりました。

 

登りでも走れる所はできるだけ走り、走れない登りも気合いの全力投球。ラストの南の耳に登る所は、「この力を最初から出せよ」と自分でも思う位のパワーが出ました。

 

登り切ると、今日はじめて美ヶ原の絶景が見えて、更にパワーアップ。

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ラスト5キロの標識を12時間20分で通過し、12時間台を確信しました。引き続きアドレナリンドバドバです。

 

最後の下りも走りきり、12時間52分(131位)でフィニッシュ。長い長い80Kの旅が終わりました。

 

フィニッシュ後には、ずっと引っ張って頂いたUTさんとも握手をして、記念撮影。本当にありがとうございました!

 

同行のビジネスパートナーさんも無事完走。

 

レース後は2人で「あの登りはやばい!変態!」とか、トレランあるあるで盛り上がります。足は引きずってるんですけど。

 

比叡山を完走して、少し過信していたのかもしれまんが、50Kと80Kは全く別物でした。

 

身体のダメージも比較になりませんし、もう当分ロングはお腹いっぱいな気分です。

 

でも、トレランを通じた人との出会い、そして大自然の中を走り抜けるのはやっぱり最高。

 

この疲労感を忘れた頃に、また山を走ってそうですが、まずはゆっくり休んで、また再始動したいと思います。

 

この2日間お世話になった皆様、改めてありがとうございました。